CRT®の概要|CRT®原理燃料中の硫黄濃度について実績CNG車とCRT®
今後に期待されている排出ガス浄化技術(SCRTTM)国内への取り組みよくある質問
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概 略

近年ディーゼルエンジンから排出される微粒子状物質(パティキュレート・マター、PM)が大気汚染物質の中でも最も深刻だとの報告がなされており、このパティキュレートを効率よく処理するシステムとしてCRT®(連続再生式トラップ)が、世界各国で脚光を浴びるようになってきました。

このCRT®システムの概略を以下にまとめました。

このCRT®システムは、ディーゼルエンジンから排出される有害物質を浄化するために開発されたDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)装置の一種です(1989年にUS特許成立)。 また、"CRT®"と言う名称も世界各国でJohnson Mattheyの登録商標として認めらトおります。


このシステムは、ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレート(PM)を、同時に排出されるNOxで燃焼させるという画期的な発明に基づくものです。この発明により、従来のDPF装置では大気中の酸素でPMを燃焼させる場合(酸素中では500-600℃で燃焼を始める)と比べ、350℃という低温でPMを燃焼させることが可能となりました。従来のDPF装置での最大の問題は、パティキュレート中のすす成分の急速燃焼によるフィルターの破損でした。これまでのDPF装置では、すす成分を大気雰囲気で燃焼させるため、その燃焼開始温度が高温で(500-600℃)、いったん始まると反応が非常に急速に進行するためです。
 
トレーラートラックに装着したCRT®
  
一方、CRT®では、すす成分をNO2で燃焼させるために、その燃焼が低温で始まり、緩やかな燃焼で進行していきます。このような低温で燃焼させる有利さが脚光を浴びてきたのです。従って、いったんシステムがうまく機能することが確認されれば、その後のメンテナンスは年1回又は100,000km毎に後部のフィルターを逆に装着するだけの極めて簡単な作業で済みます。
CRT®の原理を応用することで、現在最もパティキュレートの回収率の高いセラミック製の蜂の巣状のモノリスを使ったウオールスルー・タイプのフィルターが、長期にわたって使用できるようになりました。このシステムは当初スカンジナビア各国で採用が始まり、その後英国、ドイツとヨーロッパ各国にも広がりました。近年では、米国でも実証試験が始まり、特に人口xの高い地域を走行する機会の多いバスを中心として普及し始めました。

実績での最高記録は600,000km以上にも及び、その後に装着された車両でも続々新しい最高記録が生まれつつあります。ただし、このシステムでは、NOxを酸化してNO
2を生成し、パティキュレートを除去するために、硫黄濃度が高い軽油を使用した場合、どうしてもNO2生成が阻害され、CRT®の特徴である自然にすす成分を燃焼させるという自己再生機能がうまくいかないことになります。従ってこのCRT®システムを導入する場合にも、他の触媒を用いた浄化装置と同様に燃料中の硫黄濃度を下げることが必須になります。


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