Johnson Matthey Catalysts
触媒/吸着剤 製品一覧
CATAXATM-固定型キラル&アキラル触媒
Chiral Catalysis-不斉合成触媒
CO2の精製用吸着剤
FibreCat®-ポリマー固定型錯体触媒
KATALCOTM(一覧)
PURASPECTM(一覧)
Smopex®-ファイバー状スカベンジャー
アクセント(ACCENT)プロセス
アンモニア合成触媒
ガス・プロセッシング(微量不純物吸着剤)
カップリング用高活性Pd触媒
スチームリフォーミング触媒
Sponge MetalTM触媒
ハイデキャット(HYDECAT)プロセス
メタノール合成用触媒
塩素除去触媒
貴金属塩類
貴金属均一系触媒
貴金属不均一系触媒
高温シフト触媒
脱硫触媒
低温シフト触媒
天然ガスからの液体燃料合成(GTL)

プリントする
低温シフト触媒
最近のフローシートの多くは、高温シフト(HTS)反応槽の後段にPSAを設置して、高純度の製品水素を製造しています。その他のフローシートでは、低温シフト(LTS)反応槽の後段にPSAユニット、あるいはCO2除去装置およびメタンネーターを設置します。LTS反応槽では、水性ガスシフト平衡を、水素生成側にさらに移動させることで、水素の収率を上げます。

LTS反応槽は約190〜210℃(374〜410ーF)の入口温度で運転しており、COを1〜2モル%(ドライベース)から0.1〜0.2%(ドライベース)まで下げます。HTS触媒と同様、水素の収率を向上させるためには、シフト反応の化学平衡から、できるだけ低温で運転することが好ましく、また、長い触媒寿命を保持するためには、高活性と、破砕や被毒に強い特性を持つ必要があります。

銅を主成分とするLTS触媒には、運転上の制限があります。第一に、入口ガス温度を露点より十分高くして、水の凝縮による触媒の破損を防止する必要があります。具体的には、入口温度の下限は約190℃となります。第二にLTS触媒は、上流のスチームリフォーミング触媒やHTS触媒に、ほとんど影響を与えず通過してしまう程度の極微量の、硫黄や塩素化合物で被毒されます。

ジョンソン・マッセイではこれらの制限を克服するため、LTS触媒の設計に注力してきました。KATALCO 83シリーズでは、銅の広い表面積と耐久性を持っています。ジョンソン・マッセイは、触媒強度を犠牲にすることなく、銅の分散を大きくすることにより、高活性で安定した銅表面を持つ触媒の開発に成功いたしました。

KATALCO 83シリーズのLTS触媒のもう一つの特徴は、微量の被毒物質に対して高度の“自己防衛”能力を有することです。被毒物質の捕捉容量は大きく、また吸着プロファイルもシャープであり、触媒活性を失った後も被毒物質を触媒層の上面で捕捉、蓄積し続けます。この結果、通常では被毒が問題となるような事態でも、自己防衛能力を発揮します。

LTS反応の際に生じる副生成物のメタノールが、環境および効率から問題になっている国もあります。このためKATALCO 83シリーズには、LTS反応の絶対活性を保持しながら、副生メタノールのレベルを非常に低く抑える触媒もあります。この低メタノールタイプの触媒はKATALCO 83-3Xです。

製品データシートは、以下のサイトから入手できます。
http://www.jmcatalysts.com/pct/marketshome.asp?marketid=15&id=292

CLOSE
コピーライト